洗濯、台所、トイレ、風呂など、普段の生活の中で使用する水を浄化せずにそのまま流すと、河川の汚染につながります。河川の汚染は、魚や貝などの水中で生きる生物の生活を脅かし、私たち人間の健康にも影響を及ぼすことになります。
河川には汚染された水を浄化する、自然の力が備わっています。河川に生息する微生物が水中の汚れを食べる事により、汚染された水をきれいにしてくれます。
しかしながら、微生物が食べきれない量の汚れが流れ込むと、汚れが蓄積し、河川の汚染につながります。浄化槽、下水道を用いると、河川に流れ出る汚れた水の量を減らし、河川の汚染を防ぎます。
浄化槽は家庭や工場から排出される汚れた水を奇麗にします。家庭や工場から排出される汚れた水を、浄化せずにそのまま流すと、河川の汚染につながります。浄化槽は汚れた水を浄化してから河川に流す、環境保全に役立つ施設です。
下水道は、家庭や工場から排出される汚れた水や、雨水を下水管で集め、下水処理場へ運びます。
下水処理場では汚れた水をきれいにしてから、河川へ水を流します。浄化槽同様、下水道は環境保全に役立つ施設です。
水の汚れ具合を判断する基準として、BODが定められています。他にも、水の色、透明度、臭い、水面の状況(ゴミが浮いている)や、住んでいる生き物の種類から水の汚れ具合を判断します。
BODとは、生物化学的酸素要求量(Biochemical oxygen demand)の略称で、水の汚れ具合を判断する基準として用いられます。一般的に、このBODの値が大きいほど、水が腐りやすく、汚れていると判断されます。
成人1人が1日に出すBODの量はおよそ43gです。(平成15年版環境白書より)